<借地に1000万円の価値?>
 
7月19日    おはようございます
「相続時知らず、後にトラブルが起きた」
「うちは財産が少ないから遺産分割でもめる事がないと思ってたのに、トラブルが起きた」
こうした話をよく聞きます。
ある家族も同じような考えでした。
母親の主な財産は現金、実家は借地で老朽化した建物だけだった
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長男Aさんは地元の役所の無料相談で「相続税はかからない」と言われたそうです。
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その後、母親が亡くなり、Aさんを含む兄弟3人は、母親の現金を3等分しました。
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実家の建物は「大した価値がないだろうと」と言う事で、最後
まで母親の面倒をみた長男のAさんが受け継ぎました。
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それから数年後、実家の土地の地主しから「借地を買い戻したい」と言う話が舞い込みます。
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価格は1000万円。地主が空き家のまま放置されるのを嫌い
、打診したのです。
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Aさんは実家の建物を受け継いだ時点で借地権を引き継いで
いますが、空き家のまま地代や固定資産税を払い続けるのは
もったいないと思い申し入れを受け入れました。
※ ここで大きな問題が発生します。
① 実家の建物の登記名義人が母親のまま
② 借地を売るためには、借地上の建物の登記名義人を
  母親名義から相続した人に変更する「相続登記」をする
  必要があります。
③ 相続登記をするには相続人であるほかの兄弟との間で
  、実印と印鑑証明を付した遺産分割協議書が必要。
④ 実家の建物をAさん一人で相続することに書面で全員が
  合意しなければならないのです。
その結果、相続税がかからない相続でもめる事が多いのは  不動産がある場合のようですから、早い目から準備をして
相続に当たるように期待します。