<定期便に載らない年金額>
 
10月28日     おはようございます
 
公的年金の被保険者に「ねんきん定期便」が年1回届くようになって今年で10年目。
保険料の納付実績や将来の年金給付を伝える情報源として定着したようだが、中身を見て驚いたり首をかしげたりする人は依然多い。
記された内容をどう受け止めて今後に生かせばよいのだろうか。
 
※ ねんきん定期便でわかること
 
☆年金額    意味を読み解くと
 
50歳未満の人 これまでの加入実績に基づいて計算。
       今後の見込みは含んでいない
 
50歳以上   現在と同じ給与水準で60歳まで働き
       続けたと仮定して見込み額を計算
 
☆加入期間  
 
「受給資格  120か月以上⇒老齢年金の基準を満たす
 期間」    300か月以上⇒遺族年金の基準を満たす
 
「厚生年金  240か月以上⇒加給年金、振替加算がつく
 保険 計」 
 
  「注」 遺族年金は300か月なくても、条件により
      もらえる場合がある
 
※ あなたの定期便には載っていないが・・・
 
配偶者の年金  配偶者宛てに送られてきた定期便で確認
        できる
 
加給年金    年下の配偶者がいてその配偶者が65歳に
「年約38万」  なるまで支給。厚生年金に上乗せ
 
振替加算    加給年金に続き、65歳になった配偶者
        に生活支給
 
「年約1万5千円 「1966年4月2日以降生まれはゼロ」
~22万円」
 
企業年金    確定給付年金や国民年金基金などは各
など        窓口で確認
 
 
※  年金額を増やす方法
 
厚生年金    60歳以降も加入して働く実績に応じて
        受給額が増額
 
        増加額=加入月数×平均月収×0.005481
 
国民年金と  繰り下げ受給「66~70歳に遅らせる」
厚生年金  1か月遅らせるごとに受給額は年0.7%増加
 
国民年金    任意加入「60歳以降も保険料を納付」
        1年納めると受給額は年約19500円増加
 
        付加年金「月400円を納付」
        1年納めると同2400円増加
 
        追納「免除、猶予分を10年以内に納付
        1か月分の納付で同1624円増加
 
「注」厚生年金は原則70歳まで可、月収は標準報酬額。
   任意加入は65歳まで、合計期間40年まで可能
 
以上のように定期便に載らない内容が多々ありますので
年金事務所でよくわかるように説明してもらいましょう。
 
又、追納することで給付額を増やすことができますが、よく自分の環境「健康、配偶者の有無など」をよく考えてから色んな行動をされる事をお勧めします。