<親の借金、空き家 相続放棄も>
2021年4月6日     おはようございます
相続放棄を選ぶ人は年々増加している。
司法統計によると、相続放棄の受理件数は2019年に22万5415件と5年前に比べて2割強増えた。
引き継ぐ負債が資産を上回る場合に放棄を選び、多くが借金の負担を避けるのが目的とみられるが、「最近は不動産を理由に放棄する例が出ている」という。
不動産が主な理由になりやすいのは子供が親と離れて住み、自分の家をすでに持っているケース。
誰も親の家に住まずに空き家になっても、水道光熱費湯火災保険料といった維持管理費は必要で、固定資産税などの税負担も発生する。
親の家の立地条件が悪かったり、老朽化したりして売却や賃貸が難しければ負担だけが続くことになりかねない。
※  相続の方法は3つある
資産      負債     選ぶ場合の例
相続放棄   引き継がない  負債が資産を上回る
想定承認   引き継ぐ   資産の範囲内 負債の規模が不明
              で引き継ぐ
単純承認   引き継ぐ       資産が負債を上回る
まず相続放棄の手続きは、相続の開始「通常は相続人が被相続人の死亡を知った時」から3カ月以内に済ませる必要がある。
これを「熟慮期間」と呼び手続きをしないまま期間が過ぎると、資産と負債をすべて受け取る「単純承認」をしたとみなされる。
以上のように、相続の手続きも法律に乗っとって進めないと、後から大変なことになりますのでよく注意して決められた日までに手続きをするようにしてくださいね。