<年金繰り下げ、手取りで判断>
2021年4月14日       おはようございます
公的年金は原則65歳受給開始だが、1カ月繰り下げるごとに0、7%増額される。
現在は最長70歳までで、2022年4月以降は75歳まで選択肢が広がる。
額面ベースでは5年繰り下げるなら42%、10年なら84%と大幅増だ。
その一方で関心が高まっているのが、税や社会保険料を引いた手  取ベースでの繰り下げの効果。
額面とどのぐらい違うのだろうか。
問題は手取り。額面が増えると税金に加えて国民健康保険料や介護保険料など社会保険料の比率が高まりやすいことが知られているため、手取りの増加率は必ず額面での増加率を下回ると思う人が大半だ。
しかし年金額が当初70万円の場合5年繰り下げも10年繰り下げも手取りの増加率は以外にも額面をやや上回る。
注意点は「年金版家族手当」と呼ばれる加給年金。
20年以上厚生年金に加入していた人が65歳になると、配偶者が65歳になるまで一定の条件で年に40万円弱もらえる。ただし加給年金は厚生年金とセット。厚生年金を繰り下げると受給できない。加給年金を確保した場合は基礎年金だけ繰り下げるのも手だ。
以上のように、年金のもらい方で受給できる金額が相当変わってくるので、自分の寿命と経済的余裕によって選別されることをお勧めします。