<65歳からの社会保険料>
2021年8月27日    おはようございます
65歳になっても元気で働き続ける人が増えています。
その場合、60歳からと同じように、厚生年金に加入して働くのがお勧めです。
以前は正社員の4分の3以上勤務時間が必要でしたが、近年はこの条件が緩和されています。
対象の企業規模のハードルも今後下がる予定で、希望すれば多くの人が加入できるようになりそうです。
厚生年金に入って働けば、毎月の給料から年金保険料が引かれますが、その分、老齢厚生年金の受領額も増えいきます。
見逃せないのは健康保険料です。
厚生年金に入ると、同時にその会社の健康保険「健保」に加入します。
65歳以降の公的な医療保険には、この健保と、厚生年金に加入しない多くの人が入る地域の国民健康保険「国保」がありますが、一般に健保の方がメリットが多いといえます。
国保は原則として年金やパート、アルバイトの給与も含めた年収で保険料が決まります。
現在の上限は年99万円「介護保険料を含む」と高額です。
一方の健保は会社から受け取る給与などが保険料算定の基礎になります。
年金はカウントされません。
さらに会社が保険料の半分を負担してくれます。
このため、給与の額によっては健保の保険料の方が国保より安くなります。
給付にも差があります。
健保では被保険者がケガで会社を休み、給料の支払いがなくなった場合、傷病手当金を受け取れます。
国保ではこの制度はありません。
また健保では、配偶者なども条件を満たせば被扶養者として加入できます。
国保には被扶養者という考え方はなく、全員が被保険者として保険料を納めなければなりません。
以上のように、定年後の社会保険料を考えた場合、早いうちからどのような形態で今後を生活していくかを決めて上手に制度を利用しましょう。