<株式投資、商品相場にヒント>
2021年8月24日     おはようございます
個人投資家が株式運用をする際、相場全体の方向性やどんな業種、銘柄が主役になるのかを知ることが大切だ。
手掛かりは多くあるが、商品相場の動きは比較的手軽に参考にすることができる。
政府や企業がESG「環境社会、企業統治」への取り組み強化に動き出したことで商品相場も新しい局面を迎えており、株式投資のヒントが見つかる可能性が大きい。
商品と株式の相関性がここまで高まったのは10年以降では珍しい。
相関性の高まりは、世界的な需要回復がが一因と考えられる。
20年初めはコロナ禍により経済が大きな打撃を受け、消費も投資も冷え込んだ。
その後はワクチン接種進展の効果でエネルギーの消費量が増え、産業資材の利用も拡大程度の差はあっても需要は全般的に上向いた。
※   主な国際商品と関連業種
商品   主な関連業種    商品価格上昇の業績への影響例
原油   石油元売り、石油化学  元売りや石油化学はコスト増を価格               転嫁
     原油開発        原油開発部門は増収要因に
銅   EV、風力発電、鉱山 EVや風力発電にはコスト増加要因                             
                鉱山開発部門は増収要因に
亜鉛   風力発電、EV     いずれもコスト増加要因
ニッケル
リチウム  電池、EV          いずれもコスト増加要因
鉄鉱石 鉄鋼メーカー、自動車    鉄鋼メーカーはコスト増を価格転嫁で
     建設、産業機械      きるかがカギ
               自動車や産業機械はコスト増加要因
以上のように、価格動向で景気、業績先読みなどをして、自分に合った株式投資や商品投資をするべきですが、なかなか難しいので専門家に相談しながら銘柄などを決めることをお勧めします。