<生前贈与の生かし方>
2021年9月11日    おはようございます

贈与税の課税方法は2種類あり、そのうち年間110万円まで非課税の暦年課税が良く知られています。
昨年12月公表の税制改正大綱では「相続税と贈与税をより一体的に据えて課税する観点」から改めて現行の制度を見直す方針が示されました。
このため、非課税枠を使って節税する暦年贈与ができなくなるとの懸念が出てきました。

もっとも贈与の仕組みがなくなるわけではありません。
贈与を受ける子世代の側からすれば、教育資金など必要な早い時期に親から資産を移転してもらう意義は大きいです。
単純な節税だけでなく運用に目を向けることも選択肢だと思います

定期収入が期待できる資産を持っていない場合は現金を贈与し、子世代が運用して増やすという考え方もあります。
株式や投資信託などの有価証券、不動産、保険商品などに形を変えて資産を増やせば、その値上がり分は子に帰属するからです。

以上のように、高齢者の資産は相続で子供たちに移転するだけでなく、生前に贈与という形で移転「節税」して、その資産を運用して増やすということも考えられますよ。