<貿易黒字大きいと通貨高>

2021年9月12日     おはようございます

ここ数年、為替相場の「常識」が変わりつつあります。
日米欧でマイナス金利や量的緩和といった極端な低金利政策とられ、物価上昇率が低い状況も共通しています。

米国では2021年になってインフレ懸念の声がありますがコロナ禍の20年の物価上昇率が低かった反動で本格的なインフレに至っていません。
金利差や購買力平価の影響が小さくなっているようです。
米ドルと円の購買力平価は過去数年は横ばいに近い状態です。

こうした中、貿易黒字が大きい国や地域の通貨が比較的強くなる傾向が目立つようになりました。
20年は米ドルで人民元とユーローの中核のドイツは世界の貿易黒字の上位2か国です。
モノやサービスの取引で需要が大きい通貨が買われやすい傾向は続くかもしれません。

以上のように、貿易が大きい国や地域が通貨が比較的強くなっている結果、米国と中国の貿易戦争が起こっているのかもしれませんね。