<繰り下げ、手取りに目配り>
2022年1月24日      おはようございます
まず押さえておきたいのが、受給を遅らせた場合に年金の受取総額が65歳開始をいつ上回るかという点だ。
増額された分で、繰り下げている間にもらわなかった金額を取り
戻すのに必要な「損益分岐期間」を計算すると、11年11カ
月になる。
70歳開始なら82歳、75歳なら87歳で上回る。
ただし、これは額面ベース。
年金の増額で所得が増えると税金や社会保険料の負担も増えやすいため、手取りベースをみることが大切だ。
居住地や世帯構成、所得水準などによって異なるが「手取りベースでみた損益分岐の時期は額面に比べ4~5年程度延びることが 多い」と専門家は言っています。
※繰り下げる時の主な注意点
*加給年金「生計を維持する年下の配偶者などがいると加算」    
老齢厚生年金を繰り下げ増額するともらえない
長生きなら老齢厚生年金繰り下げが有利
*遺族厚生年金「被保険者が亡くなったとき遺族に支給」   支給額は繰り下げ増額の対象外
遺族の老齢厚生年金繰り下げ効果が消える場合も
*公的医療、介護保険
高額療養費などの自己負担が上がる場合も
「注意」給付を受けるにはそれぞれ一定の条件を満たす必要がある
以上のように、簡単に受給額だけで考えるのではなく、最も重要なのは手取り額なので、専門家にシュミレーションをしてもらってから行うようにした方が無難ですよ