<老親のお金、「預かり金」で管理>

2022年11月21日   おはようございます

高齢の親の体力や判断能力の低下に伴って財産管理に不安を覚える人は少なくないだろう。
親の預金については「一般的に親子間で合意があれば、預金通帳やカードを子供が預かって引き出すことも法的に問題はない」と弁護士は話す。

ただし金融機関の窓口で引き出す場合などは「本人の委任状」を求められるのが基本だ。
本人以外が預金を引き出すための「代理人カード」もあるが、同居家族にしか発行しない金融機関は多く、親が認知症になると引き出しが制限される可能性もある。
こうした場合に使える方法として「預かり金」口座がある。
子供が親から例えば500万円といった一定の金額を預かり、介護や医療、普段の生活費など親のために使う

※  「預かり金」口座の利用例

〇 子名義で預り金用の口座を開設
〇 親から預かる現金を入金
〇 覚書を作成
〇 介護など親のために出金
〇 親の死亡時に預り金の残額は相続財産に

※ 預り金口座でトラブルを防ぐ心得

〇 覚書は金額と日付、目的を明記
〇 預り金口座は自分の口座と分けて管理
〇 使ったお金利領収書やレシートは必ず保管

※  親の財産を管理する方法とできることの例

     預金引  資産売却 入院、施設  ポイント
               入居契約

預り金   〇    ✖    ✖   親が元気なうちか
                    ら管理可能

                    手間やコストはあまり
                    かからない

家族信託  〇     〇   ✖   親が元気なうちから
                    管理可能

                    信託財産額に応じて
                    費用が発生

成年後見   〇    〇    〇 判断能力低下後に家裁
制度の任               に申し立て
意後見人   
                   任意後見監督人の費用
                   が発生

「注意」〇は一定の条件を満たすことが必要な場合がある。

以上のように、高齢化が進み、自分でお金の管理が難しくなってくる親が増えてきますが、子はどのようにして親の財産を管理、運用したらいいのか今後大切な問題になりそうですよ。
早いうちから、親と話し合っておくことが重要です。