<融資を受けた資金が外に流れる>
2016-01-06
融資を受けた資金が外に流れる
 
貸借対照表を見ると、仮払金、立替金、貸付金などの勘定科で、外へ流れてしまっているケースがあります。
あなたのの会社の勘定科目を見てください。
 
貸借対照表に計上されている資産は、資産価値があってのものです。
返ってこない仮払金や貸付金は資産価値がありません。
このような資産価値のない資産は、金融機関では実質価値は0と見て計算します。
 
なぜこのような仮払金や貸付金が発生するのでしょうか。次のようなケースが考えられます。
 
①社長や従業員、関係会社でお金が必要となり、会社から貸付を行った。
 
②社長からバックマージンを取引先に支払う必要があり、オモテで経理処理できないから社長への貸付とした。
 
このように、仮払金*立替金*貸付金に計上される金額は、それが発生する経緯も分かりにくいですし、返ってくる見込み少ないとみなされ、金融機関では不良資産として、実質価値0と見がちです。ですから、決算の前に整理する会社が多いようです。