10月29日    おはようございます
年収の壁でまず最初に意識されるのが103万円だ。
夫に扶養されているパートの妻を例に見てみよう。妻の年収が103万円を超えると本人に所得税の支払い義務が発生し、扶養する側の夫が税制上受けられる38万円の「配偶者控除」がなくなる。夫の年収が一定水準以下なら配偶者特別控除の対象になるが、これは妻の年収が150万円を超えると段階的に縮小していく。
さらに夫の会社に配偶者手当や扶養手当がある場合103万円が壁になることが多い。人事院の2019年調査によれば、配偶者手当を支給する企業は全体の63%。このうち配偶者の収入制限の額を年103万円としているのは52%と過半を占める。家族手当の平均支給額は厚生労働省の15年調査では1万7000円。家計にとって小さくない金額だ。
※  パート妻の年収が増えると税や社会保険料も増える
 年収     増える内容
100万円   住民税発生
103     所得税発生    夫の配偶者控除がゼロになる
106     社会保険料発生※1
130     社会保険料発生※2
150     夫の配偶者特別控除が徐々に縮小
201     夫の配偶者特別控除がゼロに
 ※1  従業員501人以上の会社
 ※2  従業員500人以下の会社
以上のように、妻のパートの年収によって税金や社会保険料などに壁があるのはご存知だと思いますが、内容をよく知ってからパートの仕事をされることをお勧めします。