<変わる「円安、株高」の常識>
2021年4月26日      おはようございます
資産運用で円相場と株価の関係を考える時、「円安と株高は連動しやすい」という説明をよく耳にする。
日本には自動車などの有力な輸出関連企業が多く、輸出代金が円換算で増える円安、ドル高が進めば、日本の株価も上がるという経験則だ。
反対に円高が進むと、株価は下がりやすく、日本政府から円高を警戒する声が飛び交うようになる。だが新型コロナウィルスの影響で、こうした市場の常識が通用しなくなった。
円相場は日米間の金利差を反映して動きやすい。
日米金利差が広がれば、金利の高いドルに資金が向かって円安、ドル高が進むが、ゼロ金利政策で金利差が縮んだため、円高、ドル安が
進んだ。
一方、株価はコロナ禍で生じた全く別の理由で上がり続ける。
感染防止策として人々が外出規制や在宅勤務などを強いられた結果、世の中のデジタル化が想定外の勢いで加速。
「円相場に左右されないハイテク関連の成長株を中心に急騰する事態が生じた」
以上のように、経済的には厳しくなっているのに株価は日経平均で3万円台を付けているのが不思議なように見えますが、ゼロ金利政策やコロナ対策で赤字国債を多く発行して市場にお金がダブついている資金が株への投資に向かっているように見えますが皆さんはどう思いますか。