<勤続20年超で優遇大きく>
5年7月26日   おはようございます

政府が6月にまとめた経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」で、退職金への課税制度を見直す方針を打ち出しました。
現在は勤続年数が長いほど税が優遇され、転職など円滑な労働移動を妨げているとの指摘があります。

Q」 なぜ退職金に税の優遇があるのですか
A」 退職金には給与などと同様に所得税がかかります。
所得税は金額が多いほど税率が高くなる累進課税です。
退職金を一度にまとめて受け取った場合、給与などと同じように課税すると税額がとても多くなってしまいます。
退職金は「給与の後払い」という性格もあることや、定年退職後の老後資金としての役割も大きいため、重い税金を課すべきではないとして税が優遇されています。

※ 退職金に課税する仕組み

退職金-退職所得控除×1/2≃所得税率を×などし
              税率を決定

※ 退職所得控除は勤続年数で変化
   勤続年数     計算方法
   20年以下  40万円×勤続年数「80万円未満は80万円」

   20年超  800万円+70万円×「勤続年数-20年」
    勤続20年を超えた期間は40万円から70万円に手厚くなっている。

以上のように、サラリーマンは老後資金としての退職金が重要な資金となりますので、手取り資金を多くするためには税金が少なくする必要があるため、こういった制度ができたようです。
今後は、労働形態も変わり増税へ変わっていくようですよ。