<金融機関は決算書のどこを見るか>
2016-01-18
 
貸借対照表と損益決算書のポイント
 
貸借対照表においては2点を重点的に見ます。
まず純資産です。
総資産から総負債を引いたものが純資産になりますが、これがマイナスであれば債務超過と言い、融資は困難になります。
 
次に借入金を見ます。
金融機関は、月商の何倍の借入金があるかで、その企業の借入金水準 を判断をします。
借入金が月商の0~3ヶ月は適正。3~6ヶ月は多い。6か月以上は過大です。
 
また、損益計算書では、経常利益と営業利益を重点的に見ます。
事業でどれだけ利益を稼ぐ力があるかを示す営業利益の方で、その企業の収益力を判断するのです。
 
融資の返済は利益から行われます。
経常利益*営業利益はプラスにすること、そしてその利益が大きい方が、金融機関にとって望ましい決算書となります。
 
経営者であれば、決算書を読むことができるのは当然の事です。
金融機関が決算書のどこを重点的に見るか、ポイントをおさえ、自社の決算書を振り返ってみてください。
 
必ずポイントを得た決算書を作るには、決算月の3か月ぐらい前から準備しましょう。