<外貨建て終身、老後に有効?>

6月11日    おはようございます

超低金利で円建ての預貯金や貯蓄性の保険の魅力が薄れ、代わりに外貨建て保険が注目されています。

保険ショップなどでは老後資金や教育費の備えに米ドルや豪ドル建ての一時払い終身保険を薦めるケースが多いようです。

円より高金利な通貨で運用するので払う保険料に対する保険金額の「返戻率」が高く、為替相場次第で大きな得られるとという売り文句です。

返戻率は20年で150%など、円建て保険に比べて魅力的に見える商品が多いのですが、これはあくまで外貨ベースでの利回りです。

為替変動は専門家でも予測が難しいといわれています。

大きな利益を得る可能性があると言う事は、逆に大きな損失
を被ることがあるのです。

特に、コスト面にも注意しましょう。
まず契約時に契約時に5~9%程度かかります。
また為替手数料「円から米ドル、米ドルから円」も必要です。
保険期間中は運用手数料がかかり、年金受け取りなら毎年、年金管理費も必要です。
資産形成が目的なのに極めて高コストな金融商品だと言わざる得
ません。

以上のように、定年まじかの人を対象に退職金を狙った保険勧誘が多くみられます。
すぐに判断するのではなく、よく商品内容を吟味し、それでもわからない場合は専門家に聞き納得してから、自己責任で加入される事をお勧めします。