<公的年金積立金の役割>
9月23日    おはようございます
 
日本の公的年金制度は現役世代が負担する保険料を高齢者の年金に充てる「世代間扶養」が基本です、ただ、その財政方式をみると一定の積立金を保有し運用収益も活用しているのが現状です。
 
まず高齢者に給付している年金の総額とその財源をみてみましょう。
2018年度予算で給付総額は55.1兆円「厚生年金と国民年金」です。
そのための財源の約7割「38.5兆円」役の世代からの保険料収入で賄っています。
さらに2割強「12.7兆円」は税金「国庫負担」を投入しています。
 
それでもまだ足りません。
この不足分をカバーしているのが年金積立金です。
少子高齢化の進展で年金を受け取るお年寄りが増える一方、保険料を負担する現役世代は少なくなっていきます。
 
安定した年金給付を続けようとすれば、現役世代の負担はどんどん膨らんでしまいます。
 
2017年度末の積立金は164兆円「時価ベース」です。
運用資産の値上がりを背景に前年度より10兆円増え、これまで最高になりました。
年間の給付総額の3年分に相当する金額です。
 
これらから言えることは「公的年金積立金の役割」は「保険料収入+税金」の不足をカバーしていると言う事のようです。
 
以上を見てくると日本の年金制度は「少子高齢化」とともに
相当厳しい「財政難」になっていることがよく見えると思います。
 
今後の老後を安心して暮らすためには「自分年金」も考え、早い内から何らかの行動を始めないと大変なことになりそうですよ。