<年金繰り上げ注意点多く>
 
10月4日      おはようございます
 
老後の最大の支えである公的年金は65歳からの受給が原則だが、受給開始を最大60歳へ繰り上げることも最大70歳へ繰り下げることもできる。
現状では繰下げよりも繰り上げを選ぶ人が多い。
繰り上げは早くもらう代わりに一生金額が減額されるが、実は他にもデメリットが多い。
 
※  年金繰り上げ受給の影響
 
ルール   1か月繰り上げることに0.5%ずつ減額され、減額後の金額が一生続く
 
本来65歳から受給開始になる人が繰り上げたら
 
繰り上げ後の    減額率     累計受給額が本
受給開始年齢            来受給と同じにな
                  る年齢
 
60歳        30       76歳8か月
 
61歳        24       77歳8か月
 
62歳        18       78歳8か月
 
63歳        12       79歳8か月
 
64歳        6       80歳8か月
 
※ 繰り上げには他にもデメリットがある
 
① 繰り上げ後に配偶者が死亡した場合、65歳になるまで遺族年金と併給できない
 
② 自営業者などの夫が老齢年金をもらわず亡くなった場合に妻に支給される寡婦年金がもらえない
 
③ 繰り上げ後に障害年金の対象になっても通常は障害基礎年金はもらえない
 
④ 国民年金の金額を増やす任意加入や追納ができなくなる
 
以上のように、今後の年金財政が厳しい内容の報道があると、少しでも早くもらわないと大変だと思って早くもらっているのか分かりませんが、よくよく考えて「年金の繰り上げ」制度を決めないと後で失敗したでは遅いですよ。くれぐれも決定は専門家に相談されて納得のいく形で決められる事をお勧めします。