6月28日    おはようございます

最高裁判所の集計によると遺産分割を巡る紛争は増加傾向にある。家裁の遺産分割調停。審判の合計件数は2019年に1万5842件と09年に比べ約17%増えた。

気になるのが「遺産額があまり多くない場合ほどもめやすい」点だ。19年に遺産分割調停が成立した7284件のうち、金額5000万円いかが76、6%と4分の3あまりを占める。1000万円以下でも34%と3分の1を超える。これに対して5000万円超は20%に満たない。しかも紛争期間が長い。40%近くが解決まで1年超かかっていた。

なぜなのか。5000万円に満たない場合、遺産は「親の自宅が大半を占めることが多く、都市部の中間層で目立つ」と話す。

相続人の誰かが自宅を相続すると、ほかの相続人がもらえる財産が乏しくなる。「少額の遺産でも争奪対象になりやすい下地がある」と専門家は指摘する。

以上のように、自分には残す財産などほとんどないと思われている方も多いでしょうが、最近、相続税の基礎控除が少なくなって都市部に自宅をお持ちの方でも相続税がかかるようになるので注意して今後に対応されることをお勧めします。