9月11日     おはようございます
年金の支給開始年齢は原則65歳ですが、いつ受け取り始めるかは60~70歳の間で自由に決められます。65歳より早く始めるとひと月あたり0、5%減額され、65歳より遅くすると同0、7%増額されます。2022年4月から75歳繰り下げが可能になり、毎月の受取額は最大84%増やせることになります。
例えば70歳以降も働き、73歳から年金受け取る計画を立てたとします。71歳で体調を崩し、まとまったお金が必要になったらどうなるのでしょうか。選択肢は2つあります。
1つか「71歳で繰り下げ受給を始める」です。65歳から6年
間繰り下げたことになり、50、4%増額された年金を71歳から受け取り始めます。もう1つが「繰り下げ受給しないで遡って一時金で受け取る」です。この場合は66歳の時点で繰り下げ受
給の申請があったとみなします。65歳から1年間繰り下げたこ
ととされ、8、4%増額され年金を71歳までの5年分、一括して受け取れます。71歳からは8、4%増額された年金を生涯にわたって受給できます。
繰り下げ受給は「長生きリスク」に有効な手段といえますが、急にお金が必要になる事態考えると踏み切れない人もいるかもしれません。いざという時の対応を把握しておけば、老後の資金計画についても選択の幅が広がります。
以上のように、長生き人生が進む中で将来の年金のもらい方もそれぞれの経済的、健康状態などを考え年金の「繰り下げ、繰り上げ」制度を上手に利用しましょう。