11月10日   おはようございます
金融市場は様々な要因で動く。米大統領選のように大きなイベントがあれば政策や市場動向などを分析して短期的な投資対象や売買のタイミングを練る個人投資家は多い。成功すれば大きなリターンをもたらすが、こうした売買はいわば「当てる投資」ともいえる。自信のある人が積極的に取り組む意義は大きいが、仕事などで忙しく様々な分析をする時間のない一般の人でも、長期であれば資産を増やすことができる。
大切なのは長期で価値が上昇する可能性の大きい資産を見極め、持ち続けることだ。クレディ、スイスが独自に集計した過去120年の米国株推移「配当込み」だ。株式は年平均9、6%で上昇し、120年で約5万8191倍になった。債券は同4、9%増で327倍、消費者物価は30倍だった。
しかし、世界株の1株利益の上昇率はインフレ率格差より大きく、円ベースの株価は円高を吸収して上昇した。絶えず革新的な企業を生み出す世界の株式市場の構造を踏まえると1株利益の上昇率は今後も高いとみられ、外国株投資が報われる可能性は大きい。一方外国債券は長期的に金利差がインフレ率格差に似る性質があり、株式ほど円高には強くない。過去の円高局面では損失がでやすい傾向がみられた。
以上のように、個人投資家は専門家と全く違うので「長期投資」でじゅつくりと、少しずつ増やしていくことが重要であると思われますよ。