<長期金利の上昇、影響は>
2021年3月19日    おはようございます
米国では新型コロナウィルスのワクチンの普及や大規模な財政出動により、景気が回復するとの期待から10年物国債利回りが「長期金利」が上昇しています。これを受けて日本でも長期金利が2月下旬に一時0、175%と、およそ5年ぶりの高水準となりました。日銀によるマイナス金利政策導入後、2016年夏にマイナス0、3%を付けたのと比べ0、5%近く上昇したことになります。
一方で市場金利の上昇は住宅ローン金利の上昇につながり、家計にマイナスの影響が出る可能性があります。支払期間中の金利が一定の「固定型」は長期金利を目安としています。住宅金融支援機構が民間金融機関とともに提供する「フラット35」は3月、2カ月連続で金利が上昇しました。
半年など定期的に金利を見直す「変動型」は短期プライムレート「短゚プラ」に連動するため、金利は上昇していません。
短プラは日銀の金融政策が変わらない限り上昇する可能性は低いとみられます。変動型で住宅ローンを借りている人が今慌てる必要はないと考えています。
以上のように、米国の長期金利が上がることにより日本の長期金利が同じように上昇することを見ると、米国経済や米国の金融政策も大いに日本経済に影響を与えるので、今後は、海外の状況もよくチエックする必要がありそうですよ。