<住宅ローン返済「65歳以降も」の落とし穴>
2021年4月21日      おはようございます
4月から70歳まで働き続けたい人に就労機会を用意することが企業の努力義務になりましたので、完済年齢が上昇しても問題ないと考える人もいるかもしれません。
しかし、現在の給与水準が上昇していく、あるいはそのまま変わらないということは考えにくく、再雇用という形態ならば収入は大きく落ち込む可能性があります。
65歳以降の住宅ローン返済は決して楽観視できないのです。
19年度に公表された金融審議会の報告書では老後資金に約2000万円が必要だと話題になりました。
ここで大事なのは、この支出に介護費用や住宅リフォーム費用などが含まれていないことです。
後者については、一般に住まいを購入してから30年程度経過すれば外壁や屋根の防水処理だけでなく、水回りの設備の交換やバリヤフリー化の改修などが必要になります。
その費用は数百万円に上ることもありますので、2000万円では足りない事態も考えておく必要があります。
以上のように、70歳まで働ける環境は整いつつありますが、それが65歳以降の住宅ローン返済に安心化といえば、そうはならないケースがあるので注意してかかるようにしましょう。