<企業の実力、IR資料で探る>
2021年6月21日    おはようございます
IR資料でまず把握したいのが有価証券報告書だ。
略して「有報」と呼ばれ、金融商品取引法に基づき上場企業が事業年度ごとに作成する。
投資家にとどまらず取引先や金融機関、競合他社も企業分析に活用する開示資料で、情報の豊富さから重要度が高い。
事業年度の終了後3カ月以内に提出する必要があり、3月期企業の開示は6月に本格化する。
有報は金融庁のサイトで閲覧できる。 
※  IR資料の特徴はそれぞれ異なる
       開示頻度    主な特徴と注目点
決算短信   四半期に1回  主に1ページ目に直近2期の売上
               高や各利益を掲載
               最新の業績を知ることができる
有価証券報告  年1回    財務諸表の詳細や企業のリスク情報
書              を掲載
               短信にはない情報に注目
総合報告書    年1回   企業が独自に公表
               ESGなど非財務情報も充実
決算説明会資  年2回が多い 短信の詳細はグラフなどを使って
               説明
               近年の業績傾向をチエック
中期経営計画  3~5年に   3~5年間の業績目標や事業
        1回が多い    戦略などを説明
                実際の業績と乖離していない
                か確認
以上のように、3月決算が多いので今月末までに決算発表が大企業では多くあります。株主総会や議決権の行使の手紙が株主のところに来ているようですよ。是非資料を参考に運用して下いね。